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乾癬

乾癬の症状

乾癬は、難治性の慢性皮膚疾患で、免疫システムの異常に伴う皮膚細胞の過剰な増殖が特徴です。乾癬の主な症状は、皮膚が赤く盛り上がった皮疹や銀白色のうろこのような鱗屑(りんせつ)などの皮膚症状ですが、患者さんによっては関節の腫れや痛み、発熱・倦怠感などの全身症状が出ることもあります。また、乾癬はその症状によって、尋常性乾癬、乾癬性関節炎(関節症性乾癬)、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症などの病型に分類されています。

乾癬の仕組みと肥満

乾癬は、本来自分の体を守るために備わっている免疫システムの一部に異常をきたし、過剰に反応することで起こる病気です。乾癬患者さんの体の中では、特定の免疫システムが過剰に反応し、炎症を引き起こす「炎症性サイトカイン」という物質が多く作られ、その結果、全身のさまざまな部位に影響を及ぼし、皮膚症状を中心に多様な症状があらわれると考えられています。また最近では、肥満による「炎症性サイトカイン」の産生亢進が乾癬の症状を悪化させるなど、他の炎症性疾患との関連もわかってきております。

乾癬の治療

乾癬では、患者さんの症状や症状の出ている範囲、生活習慣、希望などを考慮しながら、塗り薬、光線療法、飲み薬、注射薬(生物学的製剤)などから、それぞれの患者さんに合った治療が選択されます。また、肥満や関節症状などの合併症がある患者さんは、合併症そのものの治療はもとより、生活習慣の見直しやその合併症を考慮した乾癬治療を選択することが望まれます。

近年、乾癬においては、様々な治療薬が登場してきており、患者さんの治療選択肢は広がりつつあります。患者さんは、ご自分の症状や生活習慣、希望などを主治医に伝え、最適な治療を選択できるようにしましょう。